about
主に中国南朝梁の文人、庾[ユ]信(513-581)について書き留める自分用のメモ。
- 庾信が侯景の乱での失態やその後祖国の役に立てなかったことからくる自責や慚愧の念、自らが帰りたいと望む故郷を永遠に失ってしまった喪失感や絶望感を露わにする作品を残していること
- 魏(後に周)に仕えてからも文学をよくした明帝や武帝から厚遇を受け、趙王や滕王と「布衣の交わり」があった(にも拘わらず前述したような作品が多くある)こと。具体的には趙王に奉った詩がいくつも残っている(ex.酒や衣服を賜ったことに謝する詩)、自身の作品集を滕王が編集し序文も付しているなど
といったところが好きです。